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:2024/12/28 :2024/12/28

とある夏の日。

ずっと気になっていたSUP(サップ)をやってみました。
キャンプや山など、自然の中に飛び込んで楽しむ遊びは数あれど、海になるとリスクなどの面から敬遠されがち。正しく知って備えて、無理せずに向き合えば思い切り楽しめますが、なかなかそこは伝わりにくいのが現状です。

海での楽しみが少しでも多くの人に伝わるといいな。

今回お邪魔したのは日出町大神にある糸ヶ浜。

海水浴場に加え、テニスコート、運動場、パークゴルフ場、キャンプ場などが整備された海浜公園です。

海水浴場の特徴は、なんと言っても長さ1㎞、幅400mという砂浜。かなり沖の方まで泳いで行っても海底に足がつく、そんな遠浅の海。

応対してくれたのは

糸ヶ浜サップテラスを運営する津野さん。

ここが地元の津野さんに話をすると、多くの想いでサップテラスを始めたのだと話してくれました。

「ここは子どもの頃から大好きな海。昔は海水浴客でごった返していたけれど、今は、日焼け、安全面のことが騒がれるようになって、すっかり海水浴をする人が減ってしまった。この場所の魅力を多くの人に伝えたいということが願望」とのこと。

続けて、

「海って、いくつかの先入観で敬遠されがちなのですが、私は、庶民文化として、広めていく活動を続けています。山と同じで、自然のど真ん中に入り込むすばらしさは海の醍醐味です。そして、サップは、自力走行のため、自分で操作するしかありません。エンジン音がないので、「サップ+海」の場合、完全に自然を感じることができます。

可能であれば科学的、臨床医学的にも海が人間にもたらす効果や有効性、精神医学、自然治癒などの証明もしたいです。大自然のど真ん中を体験するため、サップの道具を揃え、技術を伝えるのが私の仕事。今ある自然景観に新たな価値を与えるのも私の仕事と思って行動しています」と。

海への想いやその取り組みは、まさに情熱のカタマリだ…。

集合は朝7時。

サップをしながら日の出を見ることも進められたのですが、そもそも上手く乗れるのかどうかがわからなかったため、辞退しました。

海から上がってきたサップで日の出を見たお二人に話を聞きました。

ご厚意に甘えて海での日の出写真を分けていただくことに。

写真を見せてもらうとすごく見たかったと思いましたが、そもそも乗れるのかどうかわからなかったので、楽しみは次の機会に取っておきます。

まずは基本的なレクチャーを受けました。

ボードの扱い、パドルの使い方、乗り方を習い、

続いてパドリングのスキルアップメニューが続きます。

腕に頼って漕ぐとグラグラ、あまり漕がないともっとグラグラ…。
自転車と同じで進んでいないとバランスを保てません。

何度も何度も落ちては乗って、上手くいかないからよりムキになってしまいます。
体幹と膝のクッションと…、頭では理解しようと思うのですが、体がその通りに動きません(笑)

写真にすればよく分かる。

上手い人と

下手な人(笑)

段々と慣れて来て、少し沖まで行ってみることになりました。

沖から眺める糸ヶ浜。

多分今まで見たことがない景色。

自然の中での遊びを満喫しました。

砂浜や海を見ても、ほとんどゴミなんてない。
津野さんや、糸ヶ浜に関わるすべての人が、この砂浜を大切にしようという想いの現れなのだろうと感じました。

自然保護といえば、守ることだけではありません。
自然に人が入り、手入れをしながら共存する。触れて飛び込んで感じて、自然が教えてくれることは、たくさんあるなと思いました。

今回体験したのは2時間コース。

サップは通年楽しめる遊びなので、興味があったらやってみてくださいね。