なぜ人は山に登るのでしょう?
目的は人それぞれですが、なんといってもその魅力は、汗をかいてたどり着いた先で待っている絶景や、季節ごとに違う表情を見せる自然風景でしょう。ここでは、四季折々の山の楽しみと、山で出会える様々な景色を紹介します。
あなたの見てみたい景色を見つけて、その自然に会いに山に登ってみませんか?
春夏秋冬、みんな違って、みんないい
山は春夏秋冬、違う顔を見せます。季節を変えて登れば、色も、形も、空気も、全く違う景色に出会えたり、見たことのない草花に出会えたり、同じ山でも何度も楽しむことができます。
それぞれの季節の山の魅力を紹介します。
山笑う春
「山笑う」という俳句の季語にあるように、春の山では草木が芽吹き、自然界が一斉に目を覚まします。お花見登山はもちろん、太陽の光を透かして輝く新緑も楽しみの一つです。低山から先に春がやってくるため、花の開花に合わせて山を選べば、長く春を楽しめます。
過ごしやすくなる頃ですが、山で風に吹かれるとまだ寒いことも。防寒着を忘れずに持参しましょう。
山に涼を求める夏
夏こそ、街の暑さから逃れて山へ。
樹林帯の中を歩ける沢沿いや、滝を見られる山を選べば、暑い時季でも快適に登ることができます。夏の雲と青空、山肌の緑のコントラストも清々しい季節です。無理して山頂を目指さずとも、涼しい森の中でお昼を食べるためだけに山に向かうのも、夏の楽しみです。
熱中症の心配な季節でもあるので、なるべく早い時間に出発し、虫除け対策も忘れずに。
足元まで彩る秋
秋は山が一番色づく季節といえるかもしれません。山肌は色とりどりの紅葉で彩られ、頭上には色づいた木々、足元はカラフルな落ち葉で埋め尽くされ、四方を秋色に包まれます。春の花の開花とは逆で、標高が高い山から紅葉が始まるため、高い山から紅葉登山をはじめれば、長く紅葉を楽しめます。
秋は日没が早くなるため、時間に余裕を持って行動しましょう。
今だけの楽しみ満載の冬
九州で冬を満喫したければ、ぜひ山へ。そこでは、いつもは見えない姿を見ることができます。木々の葉が落ち、鳥の姿がよく見えます。雪の登山道には動物の足跡が現れます。
雪の積もった山に登る時は装備の準備と、登山口までの道路状況のチェックを念入りに。
いつでも楽しめる絶景の山
季節問わず楽しめるのが、山の上から見下ろす絶景。歩いてしか見られない景色は、汗をかいて登った後のご褒美です。
花もない、紅葉もない、雪もない、どこに登ろう? そんな季節に登ってみてはいかが?