高崎山ハイキング – 清掃登山 –
大分県に暮らす人で高崎山を知らない人はいないだろう。
少し踏み入るとそこらじゅうにサルがたむろし、エサの時間はお祭り騒ぎ。朝から晩まで眺めていても飽きない非日常を、日常のすぐ近くで味わえる。
「大分といえばカボス、しいたけ、温泉、サル」と故郷を紹介する大分県出身者も多い、いわば大分の名物が生息する山なのだ。
そんな高崎山には別の顔がある。
平安時代末期から1593年までの間、ここには山城があった。その名も高崎山城(たかさきさんじょう)。難攻不落と称されたこの城の跡地は、今では歴史と景色を感じられるてっぺんまで往復1時間ちょっとで登れるお散歩コースになっているのだとか。
楽しみはみんなで共有したいからと、自然観察指導員の方を招いて「オオイタおそと時間」の清掃ハイキングイベントを開催することに。募集開始から1週間ほどで人数が集まり、当日を迎える。出発は高崎山南登山口。おサルさんたちの広場の裏側だ。
自然観察指導員の伊東さん。この人がいると子どもたちが集まってくる、伊東さん自身が大きい子どものようだ。今日はよろしくお願いします。
だんだんと人が集まり。
しっかり準備運動してから。
出発!
自然と触れ合い、ゴミを拾いながらゆっくり歩く。
ここからは写真中心で紹介。
近くにいるのに全く知らなかった。
高崎山がこんなにきれいなところだなんて。
自然の中での音探しゲーム
葉っぱで音を鳴らす遊び
昭和の子どもが当たり前にやっていた遊びを今の子どもたちがやってみる。感覚を研ぎ澄ませて、自然の中で考えて。うまくできてもできなくても、ただただ楽しい。
楽しみながら歩いていると、もう頂上。
とにかく見晴らしが良い。
先人がここに山城を作ろうと思った気持ちが良くわかる。
大分市方面の眺め
別府湾の眺め
別府市方面の眺め
見たことのないアングルからの絶景は心をガシッと鷲掴みし、なんでこんな近いのに今まで知らなかったんだろうと、大きな後悔。最高の景色に加え、どこに行くにもアクセスが良さそうなので、ここに住めたら最高だろうなとまで思う。
またまたネイチャーゲーム。
今度はフィールドビンゴ。
風の音を聞こう
目に見える風を探そう
目を閉じて太陽の光を感じよう
など、体験をクリアしていくビンゴゲームだ。
大人も子どもも関係なく、一斉にスタート。
道中、ひとりだけ違う楽しみ方をしている子がいた。
子どもたちはそれぞれの体験をどこでクリアできるか一生懸命考えながら探している。
景色を楽しみながら、人が喜んでくれる写真を撮っているとのこと。自分が良いと思ったこの景色を、自分が感じた喜びで伝えるのが好きなようで、上手い撮り方はないのかとずっと聞いてくる。こんな風にしてみたら? と、考え方や物の見方をアドバイスしてあげると、子どもならではの素直な行動と大人のような考察で夢中になって写真を撮っている。
大人のようなことをたくさん言うが、好きな遊びはチャンバラらしい。
なんか安心した。
集合写真は敏腕の彼に託した。
カメラを渡して撮ってもらう。
みんなの良い顔を引き出せる、君は良いカメラマンだ。
下山してゴミを回収。パッと見、ゴミはあまりないのかなと思っていたが、終わってみると思っていたよりも多い。マナー意識の高まりで昔のようにゴミをポイ捨てする人は減ってきたが、うっかり落としてしまったものや、風に吹かれてやってきたものなど、意図せず存在するゴミは探せば意外と見つかるものだ。
廃棄物処理業やリサイクル事業を行っているゆうびさんにゴミ収集車ごと来てもらい、ゴミ収集についてのちょっとしたお勉強会も開催。
ゆうびさん、ボランティアでここまでしてもらってありがとうございます。
最後に、たった3時間くらいのイベントでしたが、参加者のみなさんのおかげで昨日よりもゴミが減りました。ありがとうございました。
参加者のみなさんが楽しんでくれたことも、イベントを運営する身としては嬉しかったです。
次回イベントは2024年3月に冬のキャンプを予定しています。
寒い時期での開催で気軽に参加はしづらいですが、興味のある方はご参加ください。
日時と内容が決定し次第、当ホームページや「オオイタおそと時間インスタグラム」でお知らせ致します。