山ご飯の楽しみ方 〜不便を楽しむ山頂ごはん〜
山頂で食べるご飯は、登山の楽しみの一つです。絶景を目の前にすれば何でも美味しく感じます。ここでは、簡単なレシピや食材、調味料の準備、便利な山ご飯グッズを紹介します。
まずは、家にあるものを持って山頂でランチしよう!
山の中で料理をすると思うと、少し敷居が高いかもしれません。まずは、家にあるものを持参してできることからやってみましょう。おすすめは、魔法瓶にお湯を入れて持参し、山頂で食べるカップ麺ランチと食後のコーヒー。これだけでも自然の中ではご馳走に感じるから不思議です。好きな景色を見つけて、ぜひ試してみてください。
●必要なもの
・魔法瓶に入れたお湯(ボトル内を十分に温めてからお湯を入れましょう)
・好きなカップ麺
・お箸、カップ(紙コップなど)
・ドリップパックコーヒー
・コーヒーのお供のスイーツ
・ゴミ袋
⚫︎ゴミの持ち帰り方
ゴミは全て持ち帰るようにしましょう。ジッパー付きのビニール袋に入れるとコンパクトに持ち帰ることができます。カップ麺を食べた際に残った汁は、ペットボトルなどの空の容器を持参しておき、移し替えて持ち帰りましょう。
道具があれば、山ご飯は2倍楽しめる
道具があれば、山ご飯はより楽しくおいしくなります。これ一つあれば楽しみが広がるというランチの強い味方になる道具をご紹介します。
●バーナー
火さえあればどこでもキッチンに。バーナーひとつあれば、空の下で、焼く、煮る、温めることができるのです。山ご飯を始めるならまず手に入れたい道具です。
●コーヒーグッズ
山の中で淹れるコーヒーは格別。アウトドア用のコーヒーグッズは迷うほど種類が豊富です。美味しい湧水処のある山に登れば、湧水コーヒーを淹れることもできます。
●メスティン
メスティンはスウェーデン発祥の飯ごう。アルミ製のため熱伝導率が高く簡単にご飯を炊くことができます。シンプルな形と素材から様々な料理にも使えて、専用の蒸し網があれば蒸し物もできてしまう優れものです。
メスティンでご飯を炊いてみよう!
●ホットサンドメーカー
ホットサンドメーカーは、何を挟もうかと考えるところから楽しめます。ホットサンドはもちろん、フライパンと思えばメニューの幅も広がります。ホットケーキミックスを流し込み、バナナやリンゴを挟んで焼いたり、ご飯に好きな具を挟んで焼きおにぎりをつくったりも。
小さいけれど役立つ道具たち
山ご飯の道具を選ぶ際に重要なのは、コンパクトに収納できること。自分の持っている食器や鍋の中に収まれば優秀。小さければ小さいほど大きな働きをしてくれる山の調理道具たちをご紹介。
簡単山ご飯レシピ
山では、不便を楽しみながら簡単にできるものをパパッと作って自然を楽しむ時間を大切にしたいもの。家にある材料や、道中のコンビニで調達できるものを使ってできるメニューをご紹介します。
●おつまみイカフライで簡単天丼
●そうめんの可能性は無限大
ゆでたそうめんと好きな具を詰めて、麺つゆを密閉容器に入れて。麺は固まってしまうので、食べる際は麺つゆをかけた方が食べやすいです。アレンジ編は、レトルトのグリーンカレーを温めてそうめんの上にかけるとヌードルカレーに。
●好きな具材をのせてオープンサンド
山ご飯の三種の神器、調味料、レトルト食品、コンビニ惣菜
調味料は小さく小分けにして持参しましょう。レトルト食品やコンビニ惣菜も活用するとより楽においしく楽しめます。日頃からスーパーに行く時は、山で使えそうな食材を探してみましょう。
●あると便利な調味料
塩、コショウは忘れずに。食用油は、オリーブオイルやごま油にすると、サラダにも使えるし、調味料にもなります。ハーブ塩はサラダや肉に使えて便利です。
●コンビニ惣菜にプラスアルファしよう
コンビニおにぎりは、スープと組み合わせることでおじやにもリゾットにもなります。シャケのおにぎりに卵スープをかければおじやに。ツナマヨネーズのおにぎりにトマトスープをかければリゾットに。コンビニサラダをカップ麺に入れれば具沢山の野菜ラーメンに。サラダチキンや炭火焼き地鶏は卵と合わせて親子丼に。
暑い季節、寒い季節、それぞれの楽しみ方
快適な登山のために、メニュー選びは意外に重要です。暑い季節には体の熱を冷ますことができ、寒い季節には温かいものを口にするだけで暖をとることができます。
●缶詰フルーツは山の贅沢品
暑い季節に登る際、缶詰やパックのフルーツを冷凍しておけば、山頂に到着する頃にはちょうど解けて食べ頃に。冷凍した食材は他の食材の保冷剤にもなります。傷みの気になる食材と一緒に保冷バックに入れてザックへ。
●真冬のカップ麺はNG
冬こそ温かいカップ麺をと思われるかもしれませんが、雪が降るような寒い時季は、出来上がりを待っている間にカップ麺も冷えてしまいます。寒い時に温かいものを食べる場合は、バーナーで温めながら食べられるメニューにしましょう。お鍋や、レトルトのおでんを温めて食べるのもおすすめです。