野外料理 ~BBQだけじゃなかった!キャンプ飯~
テレビやSNSでたくさん紹介されているおしゃれなやつ。それが「キャンプ飯」。
今のようなお洒落キャンプブームが来るずっと前、子どもの頃に行ったキャンプの食事といえば、おこげがいっぱいできてしまう飯盒炊飯、大小さまざまな野菜がゴロゴロ入ったカレー、そしてバーベキュー…。お世辞にも“色気”があるとは言えないラインナップ。
ちょっと料理が苦手な筆者。
腹を満たす料理は作れるが、俗に言う“映え”にはほど遠い。
こんな時は先輩に聞いて素直に学ぼうと、普段からおしゃれな「キャンプ飯」を生産し続ける先輩キャンパーさんたちに「どうやって作りよんの?」と聞いてみた。
1人目
先輩女子Mさん
Mさんは休みの度に家族でキャンプに行く、おしゃれファミリーキャンパー。
「簡単に作れて、美味しくて、お腹いっぱいになって、それっぽく見える…、そんな料理を教えてー」と、雑な質問を投げかけると、ハイハイと教えてくれた。
~豪快!丸鶏の香草焼き~
(1)丸鶏をニンニク・クレイジーソルト・スパイスで味付け
(2)ダッチオーブンに野菜(玉ねぎ・ジャガイモ・人参・ズッキーニ・マッシュルーム等)と丸鶏をいれ、仕上げにローズマリーとオリーブオイルを入れ、火にかけるだけ!
?
できるやん。これなら自分にも。
写真を見せてもらった。
至ってシンプルなレシピでこのクオリティ?
これなら自分にもできる。
筆者のキャンプレベルが上がった気がする。
2人目
Oくん
ソロキャンプを楽しむのが好きな彼に「普段何を作りよんの?」と聞いてみた。
自分のために時間をかけて作る料理ってどんなのだろう?
~好きな具材を巻き巻き串焼き~
好きな具材を竹串に刺して、炭火焼きにする。ただそれだけとのこと。
それだけ? 映える料理にはならないんじゃない?と思いながら写真を見せてもらった。
うわっ。
すごくいい。
バーベキューのイメージとは一味違う野菜もお肉も楽しめるキャンプ飯。一人じゃない時はみんなで一緒に巻き巻きの作業や串打ちの作業をするのも楽しいのだとか。
なるほどね。
エビやイカなどの魚介でもOK。野菜のほかに、チーズやポテトを巻くと、お子さんも大好きメニューに早変わり!
3人目
Yさん
彼は暇を見つけては山かキャンプに行っている。「なんか最近作ったやつ教えてもらっていいですか?」と聞くと、
サクサクっと写真が送られてきた。
どれもすごい…。この人は本当にアウトドアが好きなんだろう。
簡単に作れるものとレシピを聞いてみた。
「じゃあコレ」と追加の写真。
~カマンベールアヒージョ~
(1)オリーブオイルとにんにくを入れて中火にかける。
(2)オリーブオイルがグツグツとなってきたら、カマンベールチーズを真ん中に。半分に切ったマッシュルームと軽く穴を空けたミニトマトを鍋に配置して軽く煮る。
(3)チーズが溶けたらマジックソルトはお好みで。
なるほど簡単。
軽く煮る…、お好みで…、など、表現が曖昧なのは怖いが、上手くいかなくてもそれもキャンプの醍醐味だと割り切ろう。
最後に、先輩キャンパーたちから大事なメッセージをもらった。
(1)下準備はお家で。
余計なゴミも出さず、調理器具や調味料も必要最低限の準備で済むから、野菜のカットやお肉の下味などは自宅で済ませた方がいいとのこと。
(2)炭の処理
使い終わった炭を土に埋めようとする人たちもいるのだとか。やっている本人は炭が簡単に自然に還ると思っていたようですが、炭は自然の中で生分解されない炭素です。キャンプ場に炭処理場があればそちらに。ない場合は火消し壺や金属製のバケツを持参して、鎮火後、必ず持ち帰りましょうとのこと。可燃物として処理が可能とのことです。
安心・安全・マナーを守ってこそのキャンプです。
まわりのみんなや地球のことを考えて行動してくださいね。
キャンプについて、詳しくは
公益社団法人日本キャンプ協会
https://camping.or.jp/