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:2024/11/29 :2024/11/29

夏の海から人が遠のいてきている。

原因は、海水浴中の事故や近年の猛暑などがあるが、高原や山、松林のように人が立ち入らなくなってしまうと、どんどん廃れて本来の姿を保てなくなってしまう(放っておいたら変わるからそれが自然と言う人もいるが)。

地球の表面の約7割を占める海。夏を楽しむことはもちろん、足を運ぶことでより関心を高めてもらうために、リスクのひとつを軽減できるイベントを開催することにした。

8月上旬。

一般社団法人大分県ライフセービング協会に協力をいただき、小学生限定の「海で遊ぼう!ライフセーバーが教える海の楽しみ方」を開催した。

夏の海でのイベントのため、どんな反応になるかとは思っていたが、ほんの2日程度で定員に達して、関心は高いのだということがわかった。

当日。

弾けるほどのワクワク感の子どももいれば、少し気が乗らない子どももいて、申し込むのは保護者なので、むしろそちらの関心が高いことがうかがえた。

大分県ライフセービング協会尾田会長からご挨拶。

海に飛び込むことで、非認知能力を高めることの大切さや五感を研ぎ澄ますことの意味を知り、全身で海を楽しんでもらいたいという内容で、とても想いが込められていた。

イベント内容は

ウォーターセーフティプログラムについて。
ライフジャケットの正しい着用方法、浮き身、背浮き、ニッパーボードセーリングなど。

ライフジャケットを身に着けて、

浮き身、背浮きの練習。

ライフセービングのデモンストレーションを見て

お楽しみのニッパーボード体験。

段々と子どもたちの気持ちが高まり、楽しい表情が辺りを包む。海は人を笑顔にさせる。

ボードに乗って腕で水を搔き、前に進む。
ただそれだけのことなのだが、自然と遊ぶこの感覚は、なんだか楽しくて仕方ないのだ。

真剣な顔で取り組む子どもたち。

ボードの扱い方がわかってきたので、

ライフセーバーさんの先導で少し沖の方へ。

海水浴をしたことがある子どもでも、なかなかそんな沖まで行くことはないので、ちょっとした冒険。

自然を満喫してイベント終了。

朝から昼までのイベントだったので、あちらこちらから「まだやりたい!」「もっとやりたい!」という声が上がり、あー、やって良かったと胸を撫でおろす。

最後に大分県ライフセービング協会から一人ひとりに認定証が配られた

もちろん海はプールに比べると危険が潜んでいるが、危ないからと自然に触れ合う機会を失っていないだろうか。今回のイベントを通して、海での身の守り方、そして海辺の楽しみ方を知ってもらえたらいいな。

楽しみ方はもちろん、リスクもきちんと理解して、準備して、対策して。

見守る保護者まで含めて、みんなで正しく海を楽しみましょう。